臙脂綿
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臙脂綿(えんじわた)を手に入れた。
こういった物は実物に触れることが大事である。
価格の高さに少々ひるんだが、この機を逃すともうお目にかかることはないかもしれない。中国でも臙脂綿を作っているところはもうないのである。
臙脂綿とは、ラックカイガラムシが分泌する樹脂(ラック)から赤色の色素(ラックダイ)を取り出し、輸送に便利なように円形の綿にしみこませたものである。江戸時代、友禅染が盛んな頃には年間数万枚という単位で輸入されたようであるが、今となってはとても希少になってしまった。
中国に留学している友人から色々と教えてもらったが、臙脂綿はまさに、人間と自然風土と時間が生んだ文化が交流してできたカオスのようである。
ラックカイガラムシは森の恵みの証と友人はいう。
その森がなくなっている。
表土の流出、樹木の減少、景観の単調さ、森の文化の消失 と友人は書く。
ラックに限った話ではない。

自分たちを支える大切な物がどんどん失われていることに気がついている人が、
日本画家といわれる人の中にどれくらいいるだろうか。

あ〜。
あと2、3枚欲しいが、懐が寒い。

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